
どんな外観の家を建てたいか?将来の増改築の可能性は?といった家族の個性や暮らし方によっても「工法」や「屋根」の選び方が違ってきます。
工務店やハウスメーカー、建築家の得意分野や独自の工法も様々で、屋根との組み合わせによってマイホームのイメージはほぼ決まってしまうと言っていいでしょう。
「工法」や「屋根」についての予備知識を備え、依頼先の決定ややり取りに役立ててください。
数寄屋造りや民家風など伝統的な住まいはもちろん、和洋折衷や洋風の仕上げも可能なのが「木造軸組工法」です。
一般的に在来工法と呼ばれ、木組みを敢て見せた仕上げや、純和風なら木の直線が生み出す日本の伝統美が魅力です。
最近では木組み加工を工場で行う、「プレカット工法」も普及しています。
軸組工法は制約が少なく開口部を広くとれる利点から、開放感があり、風通しもスムーズです。構造柱以外は間仕切りも含めて移動もたやすく、家族の結婚や子供の成長など、暮らし方に合わせた増改築にも柔軟に対応できます。
パネルで作った箱で構成しているのが「2×4工法(または「枠組壁工法」)」。
輸入住宅に多く見られ、日本では軸組工法と併用した「木造軸組+壁パネル工法」もあります。
レンガやペイント仕上げの外壁など、洒落たイメージのデザインが可能で、パネルの機能性、デザインは各メーカー独自の商品も開発されています。
壁で支えるため荷重が分散され、地震に強く、高い気密性、耐火性に優れたものが多いのも特徴です。ただし大きな開口部の位置に制約があり、壁をはずしての増改築には不向きと言えます。
「木質パネル工法」は、この工法の効率を上げ、工場で床・壁・天井パネルを各部屋ごとのユニット(箱)にして、70〜80%を完成させてしまう工法。北欧からの輸入住宅に多く、気密性や断熱性はアップしますが、木材の十分な乾燥や防湿対策に要注意です。
工場生産の部材やユニットを現場で組み立てる方法です。大半の部材を機械生産するため工期が短く、経費や人件費などのコストダウンが可能で、品質が安定している点が特徴です。
材料によって特性があり、「木質系」は強力な接着剤で合板を木材に張り付け、パネルを現場で組み立てます。柱のない構造ですから間取りも自由です。工場で溶接・防錆をし、軽量コンクリートパネルや木質パネルで床や外壁を構成する「鉄骨パネル系」は、雨天でも施工が容易で増改築はユニット単位で行えます。「コンクリート系」は壁・床・屋根を工場で管理したコンクリートパネルで形成、ひびや鉄骨が錆びる心配がありません。重厚感があり、耐火性や耐久性にすぐれ、3階、4階建ても可能。積雪荷重に耐える住宅も売り出されています。
基本的に工場での均一生産ですから、間取りやデザインはメーカーごとに決まったプランになりがちですが、それぞれの材料の特性を取り入れたり、間取りプランも豊富になってきています。
中高層ビルに多く使われ、3階建以上の住宅に向いているのが「重量鉄骨ラーメン工法」で、遮音性・防音性にすぐれています。鉄筋とコンクリートを組み合わせた「一体壁工法」は、住宅構造では最も頑丈であるといわれています。
鉄筋コンクリート造りを合理化した「コンクリートパネル工法(PC工法)」もあります。
また木造2階建に多いきしみ音を解消するため、1階を鉄骨ラーメン構造、2階を木造軸組工法で造る方法など新しい工法も登場しており、各ハウスメーカーごとに独自の商品を提案していますから、それぞれのメリットを聞いてみましょう。

切妻(きりづま)屋根
最もオーソドックスな形で、
カジュアルな印象。
寄棟(よせむね)屋根
四方に向かって傾斜する形。
四柱造(しちゅうづくり)とも。
片流れ屋根
比較的簡易でシンプルかつ
モダンな外観をつくる。
ノコギリ屋根
片流れを組み合わせた、
文字通りノコギリ型。
方形(ほうぎょう)屋根
四方・八方へと同じ角度で傾斜し、お寺などに多く用いられる。
入母屋(いりもや)屋根
上部が切妻、下方は四方へと流れる。高級感のある印象に。
陸屋根
プレハブ工法などに多いフラット型。落雪を防ぐメリットも。
越(こし)屋根
大小の切妻屋根を重ねたような形。今は採光のために作られることも。
招き差しかけ屋根
切妻屋根で左右の傾斜の長さが違うもの。差しかけ屋根は二階外壁からの片流れ。
アーチ屋根
個性的なだけでなく、自然に雪が落ち、雪おろしの手間入らず。





